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山と街


歴史、文化、信仰。暮らしに触れる山旅

一見かけ離れているように見える「山×街」というテーマだが、これこそ低山トラベルの真骨頂。
山と街、さらにそこに暮らす人の営みにまで目を向けると旅の楽しみ方は格段に広がる。
黒潮の恩恵を受けた田辺湾と緑豊かな山々、紀南の中核都市である田辺市街地が共存する田辺エリアは、物理的にも文化的にも山と街が身近で、このテーマに絶好の地。
ここでは、そんな田辺エリアを楽しむコツと2つの山旅をご紹介。

田辺エリアを楽しむコツ

①街からすぐの絶景&アスレチック低山で遊ぶ
市街地から少し足を延ばすだけで、アスレチックな岩山や海を見渡す絶景低山で遊べるのが田辺の魅力。朝目覚めたときの気分で、街でごはんやおやつを調達して山で味わうなんて楽しみ方も。街の近くならではの山旅を楽しもう。

②新鮮・絶品グルメが集う飲食店街で舌鼓
JR紀伊田辺駅のほど近くにある飲食店街「味光路」。小さなエリアに200軒もの飲食店が密集し、それぞれのお店で黒潮が恵む新鮮な魚やこだわりの一品が味わえる。地元だけでなく地域外のファンも多く、ここを目的に田辺に訪れる人も。路地を巡って、行きつけのお店を見つけよう。

③歴史・文化香る田辺市街地を街歩き
古くから交通の要衝として発展してきた田辺市街地。歴史的な神社仏閣だけでなく、地元で愛される食事や甘味、お土産もたくさん。なかには山のお供にぴったりの一品も。新しいものを取り入れつつも古き良き雰囲気が残る街並みを散策しよう。

目次

地域のシンボルとして親しまれる
高尾山(606m)

スカイパークからの眺望

地元民に親しまれる里山
山が地域のシンボルとなっている例は全国的にも少なくないが、ここ田辺では高尾山が代表的。校歌などにも登場し、暮らしの中でも親しまれている山だ。登山地としても人気で、起点となる奇絶峡にはじまり、摩崖仏、眺望抜群の展望地など見どころ豊富。標高や距離はそれほどでもないものの、傾斜がきつく歩きごたえがあるので、高山を目指す人がトレーニングを行うことも。麓の上秋津地区に目を向けてみると、ここは柑橘の産地で、なんと80種類以上の柑橘を栽培。ほぼ一年中、収穫したての柑橘が楽しめる。秋津川地区へ行くと紀州名産の梅や炭の最高級品・紀州備長炭にも触れることができる。実は紀州備長炭の発祥はここ田辺市で、梅栽培とも深い関わりがある。世界農業遺産にもなっている「みなべ・田辺の梅システム」のストーリーに触れてみるのも、田辺の山を楽しむコツかもしれない。山の後は麓の旅も楽しみたい。

歩きごたえのある登山道
登山道に現れる岩壁と磨崖三尊大石仏

【モデルコース】
奇絶峡
 ↓ 約10分
磨崖三尊大石仏
 ↓ 約85分
高尾山山頂
 ↓ 約10分
スカイパーク
 ↓ 約10分
東展望
 ↓ 約80分
秋津川
 ↓ 約30分
奇絶峡

歩行時間3時間45分
歩行距離7.6km
上り642m

【アクセス】
JR紀伊田辺駅から車で約15分
奇絶峡

信仰の山とプチ屋久島とも呼ばれるアスレチックな山
龍神山(496m)・三星山(549m)

縦走路から眺める三星山

低山ならではの信仰と絶景
低山を楽しむうえで信仰というテーマはしばしば現れる。龍神山もその舞台だ。田辺湾に浮かぶ神島、世界遺産の鬪雞神社、そして龍神山にある龍神宮。地図で見るとこれらのスポットが一直線につながっていることがわかるが、そこには田辺の信仰の原点ともいえる興味深い伝承が残っている。龍神山から市街地や田辺湾を眺め、そんな歴史に思いを馳せてみたい。また、この3か所は日本のエコロジーの先駆者・南方熊楠ゆかりの地でもある。熊野の自然をいまに残した偉人の足跡をたどってみるのも面白い。
三星山はプチ屋久島とも呼ばれる自然豊かな山。龍神山からの縦走路を進むと、岩の鎧ともたとえられる山容が目の前に現れる。思わず足がすくむがポイントもあるが、その先で出会える景色はまさにご褒美。なお、竜星のコルから三星山山頂へは、ロープを使って垂直に近い崖を登る場所もあるので、自信がない人は西岡のコル側から登ろう。

龍神山からの眺望
三星山にはロープ場多数

【モデルコース】
龍神山表参道
 ↓ 約50分
佐向谷分岐
 ↓ 約15分
龍神宮
 ↓ 約15分
八幡社
 ↓ 約35分
竜星のコル
 ↓ 約35分
三星山
 ↓ 約20分
西岡のコル
 ↓ 約20分
竜星の辻
 ↓ 約20分
佐向谷分岐
 ↓ 約45分
龍神山表参道

歩行時間4時間20分
歩行距離6.7km
上り620m

【アクセス】
JR紀伊田辺駅から車で約25分
龍神山表参道登山口
※ふるさと自然公園センター方面から看板に沿って進んでください。道幅が狭い箇所があるため注意してください。

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