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熊野那智大社

熊野那智大社

 那智山の中腹に鎮座し、那智大滝(那智の滝)に対する原始の自然崇拝を起源とする神社。
 熊野三山の一つとして熊野十二所権現を祀るが、当社では那智大滝を神格化した「飛瀧権現」を加え十三所権現とも呼ばれています。社殿は熊野本宮大社や熊野速玉大社のように横一列に並ばず、三所権現をはじめとする主要五社殿と八社殿及び御県彦社が矩折して配置されています。

那智山青岸渡寺

青岸渡寺

 神仏習合の過程で熊野那智大社と密接な関係を持つようになった寺院「那智山青岸渡寺」及び「補陀洛山寺」の二寺も、熊野那智大社とともに世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」として登録されています。那智山青岸渡寺は西国三十三所霊場の第一番札所として、補陀洛山寺は補陀落渡海信仰で知られた寺院です。

那智の滝(那智大滝)

 那智の滝は、熊野那智大社の別宮・飛瀧神社のご神体として古くから人々の畏敬を集めてきました。那智大滝は「一の滝」とも呼ばれ落差133mは日本一の名瀑で、熊野の山より流れ落ちる姿は圧巻です。

補陀落山寺

補陀落山寺

 那智勝浦で行われる補陀落渡海の出発地であり、一大拠点となった寺。
 補陀落渡海とは、観音様の信者等が小さな屋形船に乗り、補陀落(観音様のおいでになる浄土)をめざして渡海するという習わしでした。
 渡海僧は約30日分の食糧と灯火のための油を載せた屋形の中に入り込むと、扉には外から釘が打ちつけられたそうです。小さな船で荒れる勝浦の海へと船出をしており、餓死や沈没などの最後を迎えたであろうことから、捨身行の一種であったとされています。実際に868年~1722年の間で25人の信者が補陀落を目指し船出していったと伝えられています。現在は熊野那智大社とともに世界遺産に登録されています。

関連リンク

熊野那智大社の周辺

熊野那智大社に隣接して「那智山青岸渡寺」があり、那智の滝へは約1km、徒歩15分です。
また那智山手前の「大門坂」は、全長約600メートルの石畳が続く、熊野古道の面影が色濃く残った道。

補陀落山寺へはバスで約20分、那智駅下車徒歩3分。那智駅から紀伊勝浦駅へはバスで約10分。
紀伊勝浦駅周辺には多くの宿泊施設があります。

交通

熊野本宮大社・熊野速玉大社からバス・電車で

  • 熊野本宮大社から路線バスで約1時間、熊野速玉大社または新宮駅へ。
  • 熊野速玉大社から新宮駅へ徒歩15分、または路線バス5分。
  • 新宮駅からJRで紀伊勝浦駅、紀伊勝浦駅から路線バス「那智山行き」で、約30分、終点バス停下車。
    バス停から石段を徒歩約15分。

紀伊田辺駅から電車・バスで

  • 紀伊田辺駅からJR特急で約1時間40分、紀伊勝浦駅から路線バス「那智山行き」で、約30分、終点バス停下車。
    バス停から石段を徒歩約15分。

車で

  • 南紀田辺ICより紀勢自動車道・すさみ南ICより、国道42号線・那智勝浦新宮道路にて那智勝浦ICまで約100km・1時間。那智勝浦ICから県道46号で約9km・15分。
  • 名古屋から東名阪自動車道→伊勢自動車道→紀勢自動車道→国道42号で約210km。

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